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雨とイラブーカレー

屋根を打つ雨の音で目が覚めた。
 雨の朝だ。
 今年は、12月に入ってからも雨の日が多い。3~4回は降ったのではないか。
 その度にせっかく積もった雪が消えていく。気温も11月中旬くらいの水準だとか。

 「冬は冬らしく。夏は夏らしく。すべてがあるべき姿であってほしい。」
 マルシャーク昨品「森は生きている」の宮廷付き博士の台詞だ。
 強欲で意地悪な継母が原因で、森の季節変化を早め、真冬に春の花を咲かせたことへの感想として述べたものだ。
 今まで、単なるおとぎ話の中の台詞だと思っていたが、よく考えると深い含蓄があるように感じる。マルシャーク自身が、そこまで考えていたかどうかは別として、だけれど。

 昨夜は、めずらしく、夕方から夜にかけてゆっくりと過ごすことができた。家の中の整理とイラブーカレーを作った。イラブーはあれほど長時間煮られてダシを取られているにもかかわらず、まだ「うま味」が残っている。神秘的だと言われるが、確かにその通りだ。不思議な力強さを感じる。
 しかし、それは、科学的に原因を突き止められるだろうことで、そこからいきなり宗教的な、あるいは信仰的な世界へ飛躍するのは、乱暴なことだ。そして、それを他人に押しつけるような態度は、あまり好感を持てない。
 信仰や精神的な拠り所を尊重する気持ちは強く持っているつもりだけれどね。
 とある、「信仰の島」へ行った時、怪しげな「お祈り」で人の心をもてあそぶようなアヤカシを見てしまったので、ちょと嫌悪感を持っていて、余計にそいうことを考えるのかも知れない。
 まあ、そんな嫌な思い出も、イラブーと一緒にカレーに煮込んで全部食ってやるんだ。
 どーだ!まいったか!

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